こんなこともあるんだね。
不審者、警察に呼び止められる
昨日はいつもより少し早目に帰宅しようと教室を出た。たぶんそのせいだ。そのせいだと思いたい。
1階の自転車置き場にある私の相棒にまたがり帰路につく。相棒の名はパナソニックのオフタイム。まさに今日の仕事もオフタイムだ。
アシストの電源を入れスタート、闇夜を煌々と照らすライトが頼もしい。富士中の横を通り過ぎ、カスミを越えて南越谷小学校の横の通りを快調に飛ばす。そのとき、川を挟んで隣の道に停車中のパトカーがいた。
私が通り過ぎようするすると、そのパトカーから警官が走り寄ってくる。
「ちょっと止まってください」
私は自転車を止めた。職質だ。私は善良な一市民として協力的に応えた。
「仕事帰りですか?」「はいそうです」
「飲酒はしてない?」「はい」
「防犯登録確認させてくれる?」「はいどうぞ、ここです」
[お名前は?」「中村です」
2人目の警察官がライトを当て、手元の機器に登録番号を打ち込む。
「はい、ありがとうございました。お気をつけて」「はーい」
「仕事帰りに飲むとか、もう何年もしてないなー」そう思いながら再び自転車を走らせる。蒲生駅の前を通り、旧4号線に出る道路を走っている時だった。後ろからスーッと車道を走り近づいてくる車の影が。
振り向いて見たらパトカーだった。
パトカーは私の少し前で停車し、中から警察官が出て私のもとに走り寄ってくる。
「すいませーん、ちょっといいですか」
またも職質である。まさか1日で2度もあることなのか、なにこれデジャブ?私の脳は混乱した。帰宅途中の数十分で再び警察官と話すことになるとは。野球の甲子園出場校風に言うならこうだ。
「もくせい塾 塾長(数分ぶり2回目)」
そんなに不審なのか。確かに自転車の前カゴにはゴミ袋を積んでいた。しかし大きさは自転車の幅を超えるものではなく道路交通法範囲内だ。中に違法薬物でも入っていると思われたのだろうか。
2回目の警察官(通算3人目)も私に自転車の防犯登録を確認してくる。私が経緯を話してこの事態に「なにかあったのですか?」と聞くと「この時間にいる人に声をかけているだけです」とのこと。まだ終電に乗りそこなったくらいの時間帯。外には他にも人はいた。なのに私だけマンマークにあっているかのような検挙率(いやなにもしてないけど)だった。
「夜に外を出歩いている人=悪い人」という構図に思われている感じがして心外だ。こういう商売の人間もいるのだ。なのでここで警察には一言モノ申しておきたい。
「ごくろうさまです」