そんなに器用ならもうできてるって

「ながら勉」は上手くいかない。

ひとつひとつやったほうが結果は早い


よく考えたら当たり前のことなのだ。

 

例えば、腕立て伏せをしながら漫画読むとしよう。はじめのうちはどちらも両立してできるかも知れない。でも少ししたら、つい腕立てが止まり、漫画のページに集中し出す。おっとこれはいけないと思って腕立て伏せに集中しようとする。すると今度は漫画が進まない。結局どちらも中途半端な進み具合になり、腕立て伏せの効果は薄いだろう。

 

このように、「ながら~」は効果が薄くなる。本当にただの作業ならばそれもいいけれど、勉強のような頭のトレーニングと何かを一緒にやろうとしても上手くいかず、より楽なほう(ここでは漫画)に引っ張られることとなる。

 

昔、生徒から

 

「音楽を聴きながら自習してもいいですか」

 

と言われたことがあるけれど断った。理由は上の通り。私は高校生の時に音楽やラジオを聴きながら勉強しようとしていたが、その試みは見事に失敗した。それば間違った手法だと身をもって学んだだけだった。勉強はそれのみに集中したほうが効率も良く、そちらのほうが自由な時間も捻出できるようになる。その時に音楽を聴くほうがよっぽど「娯楽」もできよう。

 

この理由から、自宅学習もかなり難しい作業だと説明できる。だって目の前にアレコレがあるんだもの。スマホ、漫画、テレビにゲーム。目に入るだけでもそっちに「引っ張られる」魅力的なコンテンツばっかりだ。もくせい塾では、そういった娯楽を遠ざけられるだけの意志の強さを持ち、かつ塾で集中して勉強している子たちに学習量で上回れるだけの学習意欲がある子には「自宅学習」を勧めている。