手がかりさえ見つかれば。
難解な英文を読むには
もくせい塾の高校生は高1から授業で大学入試の英文をガンガン読む。
大学入試の英文は、構文が複雑に絡まった文章が紛れていたりして和訳のトレーニングに効果的だ。単語をある程度知っていて、文法の学習も進んでいても、なお訳すのに苦労するような文章。笑っちゃうくらい「これでもか」とひねくれた文に例外をトッピングしている。問題作成者の意地悪な笑顔が文章の後ろに見える。
そういう文を読むには構文や文法の知識が定着していなくてはならない。英文が品詞レベルで見分けられる目を養っておくことで、英文の構造が見抜ける。3年生や外国語科に通う生徒でも、普段そういった学習が十分にできている子は多くない。
だから目の前で1単語ずつ成分を分析して見せる。岩を砕いて石に、石を砕いて砂に、砂を砕いて鉱物にしていく。そうすることで、難攻不落に見えた壁も手足を掛ける凹凸が見つかり、乗り越えるルートが見えてくるはずだ。