からまっている糸をほぐす

痛がっている所は見ていられないよね。

どうしていいか分からない


たまに入塾面談に来られた方で、

 

「どうしていいか分からない」

 

と悩まれている保護者様に会う。子供の勉強が上手くいかず、いろいろ試したが万策尽きた状態になっておられる。

 

 この時は、絡まっている糸をひとつひとつほどいてゆくしかない。現状はどうか、いつ頃から成績が低迷しているのか、どんなことをやってきたか。そういうことを聞いて、できるところを探りあてて提示する。入塾面談で出来ることはそれくらいだ。

 

ただし長年絡まった糸をほどいていると、その糸の先端が生徒自身の心につながっていて、それを絡まらせたのは保護者自身であることが多い。こんなことを言うとますます嫌われちゃうと思うんだけど。

 

だから生徒本人には、その心につながった糸の反対を私が引っ張るからその痛みに耐えなさい。そして保護者様にはその糸がたるまないようにピンと引っ張るのを手伝ってくださいと言うしかない。生徒本人はだいたいそれを受け入れてくれるが、保護者様の中には「それはできません」とおっしゃったり、やっている最中に「見ていられません」と手を離してしまう方がいる。そうなると私の手伝えることは無くなってしまう。

 

成績不振の改善は怪我と同じ。リハビリは時に痛みを伴うのだ。でもやれば良くなるものなんだから応援してほしい。