塾講師は嘘をつく

春の陽気。花見も開かれてるのかな。

エイプリルフール


4月1日はエイプリルフールだ。年に1度嘘をついても許される日。人を楽しませられるような嘘を考える心の余裕は持っておきたい。

 

ところで私は日ごろから嘘ばっかりつく。毎日がエイプリルフールだ。生徒に何かを授業する時に、

 

「この説明、本当は間違っているんだけどな」

 

というものが結構ある。しかし、本当のことを言うとかえってややこしくなったりする場合は、噓だけど理解しやすいほうを選ぶ。どこまでを「嘘」と呼ぶかは分からないけれど、正確ではないことは確かだ。

 

自分が小学生の時にはじめて習った割り算で、学校の先生から

 

「3÷0=0」

 

と習った。高校数学を習うとこれは正しくないことだと分かるんだけど、当時はまだ極限はおろか、小数すら習っていない時だ。「答えが無い」はまだ理解が及ばない。学校の先生の優しい嘘だったのだろう。

 

しかし私は、

 

「3個のリンゴを0個に分けるとなんで0になっちゃうんだ?」

 

と数日間混乱していた。自分の適当なところが幸いして、その後すぐに「そういうものなんだろう」と忘れたけど。もう少し自分に探求心があれば、インド人のように、ゼロの概念に迫れたかも知れない。だから私が日ごろ繰り出す嘘に対して、生徒たちも違和感を感じたらどんどん探求してみてほしい。