すぐに終わるものを燃料にする

自分を乗せるのも重要。

楽にできる作業の使い方


勉強は、「すぐに終わるもの」をたくさん用意しておくといい。

 

例えば、問題集は分厚いものよりも薄目のほうが効果が高かったりする。それは「終わらせる」ことができるからだ。分厚い問題集で挫折してしまうと、「ちゃんとできなかった」という思いが残ってしまう。それよりもすぐに終わる問題集をやって、「1冊できた」という気持ちを積み重ねたほうが良い影響を与える。

 

もっと短いスパンでいうと、毎日の勉強も「簡単なもの」からやると気分がアガる。「単語10個暗記」や「5分くらいでできる計算プリント」などをまずウォーミングアップ代わりにすると、気持ちが乗った状態になってその後の勉強がはかどる。いきなり難解な重たい問題から解き始めようとすると気分が暗くなっていき効率が下がる。

 

だから、「簡単にできるもの」をたくさん用意してそこから手を付けていくと、勉強の覚醒状態に入りやすい。別の意味もあるのだけれど、小学生の授業で行う問題演習は10分以内に終わるものや、多いものは小分けにしている。どんどん進んでいるという感覚が生徒を乗せていき、覚醒状態で目がバキッとなる(別に怪しい意味ではない)。

 

人のやる気は「やる前」からあるものではなく、何かに取り組んでいるうちにだんだんと高まっていくものだ。だからそのやり始めを工夫するだけで、その加速ギアを何段も上げることもできる。自学をするときなども「簡単にできること」を用意しておき、気が重い時などはそこから取り掛かってみてほしい。