焦りは禁物。
話を聞いていない生徒の口癖
何かを説明している時、生徒があいづちで
「なるほど」
を繰り返したら気を付けている。「本当に理解しているかな」と。
「なるほど」は確かに、納得のいった時に使う言葉だ。でも今では「話を進めさせる」ときにも使われる。実際に「なるほど」を口にする子はせっかちな子が多い。説明を聞いているよりも「早く問題を解きたい」となっている場合がある。「なるほど」がスキップボタンになっているのだ。
こんな時は、生徒が本当に理解しているか自分の口で説明をさせる。
「んじゃ、ここってどういうことだった?」
そうすると多くの場合、生徒は一瞬虚を突かれ数秒黙る。そこからしどろもどろになって説明を始めるが、やはり理解が不十分だ。
そうなってはじめて、居住まいを正させて説明し直す。そうすると観念して、しっかりと話を聞くようになる。こういう子に必要なのは「自分と相手の順番」を守らせることだ。これができないと、いつまでも話を聞いて成長することができない。