講師の実力って、小学生の授業で出るよね。
達人の域
小学生を指導していて、中学生や高校生を指導するよりもずっと難しく感じる。
もちろん小学生の学習内容は中高生のそれに比べて易しくはある。でも、だからと言って
「中学生を教えられるんだから、小学生は教えられるでしょ」
とはならないものなのだ。むしろ大人にとって「当たり前」になってしまっていることを説明するのは意外と難しい。
なぜなら、小学生に合わせた説明の仕方というものがあるからだ。「オジサン構文」ならぬ「小学生構文」を使わなくてはならない。学年が上がると、生徒の側にもある程度理解度が備わってくるので、こちらの「日常会話文法」で伝わるものも多くなる。しかし小学生の場合はそうはいかない。
「注意のひきつけ方」「話し方」「速さ」「間の取り方」「説明の簡潔さ」「たとえの分かりやすさ」…。小学生の授業は、さまざまな技術を要求されるものだ。まだまだ修行せねばならない。