塾の先生になった時の話。
講師のスタート
大学生になり、講義の履修登録が終わってすぐに、アルバイトを探した。
当時バイト探しには、アルバイト情報誌を見るのが一般的だったと思う。私は無料のタウン情報誌を拝借してきて、その中の「塾・スクール」の項目を見た。いくつか載っている中から、ある塾に電話した。
すぐに日取りが決まり赴いた面接の最中に、
「採用だから明日から来て」
と言われた。今思うと、生徒数に対して私以外のアルバイトは1人しかおらず、どう考えても回らない。もしかしたら誰でも良かったのかも知れない。
とにかく、大学生になってやりたいことのひとつだった講師の職を運よく得ることができた。ここから私の塾講師生活は始まった。まさか「家から近いから」という理由だけで何気なく受けた塾に、その後の大学生活全てを捧げることになるとは思いもよらずに。