「神の手」は認めない
授業で行っている英語の教科書読み訳テスト。その時に、合否の「グレーゾーン」にいる子が出てくる。
そういう時に、不合格にするか迷う場合が出てくる。音読のテストだから明確に点数が出るものでもなく、その線引きが難しい。生徒自信が練習不足の自覚があって、
「あ、今誤魔化したな」
と感じたところはもう一度確認して、「はい、ダメ~」とすることができるのだけど、「そういう訳し方もできるよな」という場合などは特に判断に迷う。
私の用意したお手本とは違うけれど、単語を拾って訳すとそれもアリだよな、の時とか。状況判断でやっていくしかないんだけれど、公正さを保つのは大変だ。少しでも違ったら全部アウトにしちゃえば楽なんだけれど、暗唱のテストではないからそれも違うし、そうしちゃうと全部「暗記」に頼る子が出てくるだろう。
一旦止めると、生徒が懇願するように見てくることがある。そんな捨て犬みたいな目で見ないでくれよ、と思わず許してしまいたくなる、が、そこは心を鬼にしてダメなものは「ダメ~」にする。甘くしてしまうと生徒のためにならないのだ。正確に単語を拾って英語の文構造を理解した上で訳せるようになっていってもらいたい。