内容から見えてくるもの
学習記録シートを見ていると分かる生徒のこと。次は内容についてだ。
生徒には1日の勉強の終わりにその日の感想を書いてもらう。そのコメント欄から見えてくることは多い。
書く内容は自由だが、その日行った内容に触れて感想を書いている子は振り返り力が高い。
「今日は○○をやって、ちゃんと問題を解くことができたので嬉しかった」
というように、その日行った内容を思い出しながら書くことができている子には復習の力が備わっている。ちゃんと振り返れているからね。こういう子はまず安心だ。一方で「○○をやった」や「できた」だけの片一方だけを書くような子は振り返りが不十分なので、ちゃんと定着しているか気を付けなくてはならない。次回の授業で見てみると、案の定スッポリなんてこともある。その日の終わりにやった内容をきちんと思い出すだけでも復習になるのだ。
また、感想が伴っていることも好ましい。「嬉しい」「悔しい」といった感情が内容に書かれている場合は心が動きながら勉強ができている証拠だ。そういう子も定着が速い。
「1週間前に食べた昼食のメニューは?」
と聞かれるよりも
「今まで食べた中で一番美味しかったものは?」
と聞かれるほうが思い出しやすいのと一緒だ。勉強は感動すると身に付きやすい。
そういったことを考えながら学習記録シートを見ると面白い。