まだまだ修行が足りない。
修行
散髪で入った床屋さんにて。
そこの店員さんは「しゃべる」タイプだった。散髪がスタートするなり、
「そこで祭がやってますね」
と、近くで行われている祭の話題を振ってきた。私も人と話すのは嫌いじゃないのでそれに乗っかって、
「ああ、やってるみたいですね」
とか返す。しかしそこからが大変だった。その店員さんは、先週行われた祭の出店で食べた食べ物の話とかを延々としてくる。えー自分の話かー。
「肉串を5本食べましたよ。1本700円。3500円かかったけど、焼き肉の食べ放題より安いでしょ。だからいいかなって思って」
「手のひらくらいのお好み焼きが売っててそれも食べて。500円で自分的には満足」
「イカの姿焼きも売っててそれも食べた。なんでみんな胴体のほうが好きなんだろう。自分ゲソのほうが好きなんですよ」
「これだけ食べたら運動しなくちゃいけないんだけど、最近エアコンの無駄遣いを覚えちゃって。タイマー機能」
わー全然興味ないよー。しかもその店員さん、ちょいちょい自分自身の容姿をイジる(要するに太っちょネタってやつ)んだけど、そういうのもちょっと苦手。途中から返せなくなってしまい、苦笑いと返事しかできなかった。
塾講師として日ごろ生徒と話してるのに情けない。どんな話でも拾う「レシーブ力」をもっと磨かねばならぬ。これはリベンジだ、また行こう。