資格を持つ

少し古臭いことを言うようだけど、合格とは「格」に「合う」と書く。

 

高校受験で志望校に合格するには、そこの高校生としての格を身に付けていかなくてはならない。例えば埼玉県の公立高校受験では学校選択問題採用校21校があるが、これらの学校は偏差値で言うと60以上。これは正規分布で上位約17%以内、5人いたらその中のトップの子が通うということになる(かなり乱暴な言い方だけれども)。

 

勉強において、そのくらいの学力を有するにはどんな生活を送れば良いか。別に修験者のように普段から苦しい修行の中に身を置いておけとは言わないけれども、それなりに努力することを身に付けた子がその資格を有するのではないだろうか。

 

それをちょっと勉強しただけでポーンと入ってしまい、「なんだ楽勝じゃん」なんて思っていると、その後がなかなか続かなくなる。その学校に来る生徒の多くは、資格を有しているからだ。きっとはじめは持ち前の才能でなんとかなるだろうけれど、努力を知らないのであっという間に成績は下がっていき、深海魚の仲間入りなんてことになりかねない。上位の学校ほど、順位争いは熾烈だ。

 

高校受験だけに限らず、進路を選ぶ時は「その先」をきちんと考えておかなければならない。その集団の中でもやっていけるのか。もしそれが今の段階で難しいと感じるのならば、今からその格を身に付けるよう振舞っていかなくてはならない。