自分が言われたら嫌なこと

 

塾講師をやっていると、どうしても絶対評価で生徒を見てしまうことがある。

 

「これくらいやれて当然でしょ」

 

というやつだ。私の場合その評価基準が今までに指導した「できる子」だったりするので、たぶん高い。そうなってくると、できない子に対して

 

「なんでできないの!」

 

という接し方をしてしまう恐れがあるので気を付けなくてはならない。そんなことをしても良いことはひとつも無い。できる子基準だと、できない子のほうが多くて当たり前だしね。これは、自戒の部分。

 

しかしこの絶対評価の基準は、生徒の成績向上の指針ともなる。たくさんの生徒を見ていると、「このくらいやればこのくらいの成績」というのが分かってくるのだ。どれだけできれば平均点を超えて、どれだけできればトップ10に入れるのか。そういうのは絶対評価でしか測れない。

 

そんなわけなので、「この程度なんでできないの!」とならずに「これだけできないといけない」ということを伝えなくてはならない。結構難しいのだ。成績のことで起こる親子喧嘩の原因の多くがこの辺りに端を発しているのではないだろうか。これは保護者も塾講師も同じ悩みを抱えている。