勉強は坂を登っていくようなものだ。受験などで目標とする学力があって、その目標の高さに今の自分が立っている所から坂を登っていく。
その目標が高いほど坂は急になり、また始める時期が遅いっほど同様に坂は急になる。だからいざ受験となったのが遅すぎて、登らなくてはいけない坂が「崖」のようになってしまっていることもある。そういう子はその目標を諦めるか、崖を登っていかなくてはならない。それまでの筋力で登れる崖ならばなんとかなることもある。
たまに崖に対して「ハシゴを掛けてください」や「上まで運んでください」と言われることがあるがそれは不可能だ。塾はその坂の登り方を教えるだけ。頑丈な登山ブーツは用意してあげられる。しかしその坂を登るのは生徒自身だ。坂を登った先にあるのは、また別の坂だ。その時にその坂を登るだけの脚力を身に付けておかなくてはならないのだから。