昔からある言葉だけれど、
「練習は本番のように、本番は練習のように」
だ。練習は本番のつもりで真剣に取り組み自分の技術向上に全力を注ぎ、反対に本番では練習をしているかのように気楽を心掛けて臨むと上手くいく。これはスポーツだけに限ったことではない。
生徒が勉強に取り組んでいる姿を見ていても、悲しいことかな、やはり「抜いている」生徒というのがいる。本当はもっと力があるのに、それを出し切って勉強していない。答案を見てみると
「あ、『抜いて』るな」
ってすぐ分かる。ちゃんと書けるはずなのに、字がふにゃふにゃだったりするのだ。そういう子はテスト本番でイマイチ突き抜けられないでいる。「テストはちゃんとやるから」は全く通用しないのだ。
練習を本番のようにやれる子というのは、勉強しているときに自分の力を向上させることに貪欲だ。解き切るまでの制限時間を厳しく設けていたり、全問正解を絶対命題にしていたり、およそ覚えきれないような量の文章を暗記しようとしていたり。あえて自分に枷を付けてその中で全力を出す努力をしている。
そんな感じに「練習のほうがプレッシャーかかってない?」と思えるような取り組みを普段からしている子は、テストでは逆に
「普段の練習のほうがキツイ」
と思えているのではないだろうか。そうすると結果も突き抜けていく。