塾のミスマッチ

塾に来る生徒の理由は大きく2つに分けられる。

 

ひとつは、新学年・新学期、受験のために学力を上げたいというもの。もうひとつは成績が悪いのでどうにかしてほしいというものだ。

 

これらの理由によって、塾の役割も変えていかねばならないのではないか。学力を上げたい子には「スポーツジム」、成績が悪くそれをどうにかして欲しい子には「病院」のような役割の違いが必要だと思う。もちろん一人がどちらの要素も必要になることも多いと思うし、学力の低い子を病気だと言っているわけではない。あしからず。

 

勉強のやり方を指導してもらって、その為の施設や教材がそろっていれば自分で成績が上げられる子というのはいる。そういう子には「いつでも使える」や、「いろいろ揃ってる」なんてのが魅力的に映るかも知れないね。

 

一方、先生が「キミはここが悪いから、これを毎日服用してね」や「この部分ができていないから緊急手術で対策だね」みたいにやってくれるほうを望む子や親も多いだろう。

 

だから塾としては、はじめから「スポーツジム型」「病院型」を明記しておくとミスマッチが少なくなるかも知れない。「どっちもいけます」が一番いいけれど、システムが固まっている塾だとなかなか難しい。

 

少なくとも「病院型」を期待して来ている子に対して、「毎日トレーニングしなきゃ筋肉はつかないよ」なんて言っても意味がないだろう。