中学生の時に通っていた塾で出されたゲーム。
「5つの数を使って『1』を作りなさい」
例えば、「6,7,10,11,12」の5つの数が用意されていたら、
(7+6-12)÷(11-10)
みたいな。
宿題や課題というわけじゃないんだけど、塾の先生との雑談の中でポロっと言われたこの遊びに私たちは熱狂した。何問解いただろう、これだけで数カ月間は楽しめた。友達同士で問題を出し合い、時には1にならない問題を先生に持って行ったりもした。そうすると先生は私たちの知らない高等数学の定理を使って1を作ってくれる。全く理解できなかったけれど、まるで魔法だった。
他にもブロック積みや丸バツゲームなどを最もたくさんやったのが中学校の塾でだったと思う。こうした遊びが自分の数学の力を鍛えてくれたと今でも感じる。
先日、生徒にちょっとこのゲームの話をしてみた、さりげなく、ポロっとね。そしたら、
「ふーん、なんか難しそう」
と、まるで相手にしてくれなかった。
私が魔法使いになるにはまだ経験値が足りないようだ。