昔教えていた生徒に言われたことがある。
「ちっちゃい先生をポケットに入れて入試会場に持っていきたい」
と。「南君の恋人」的な?(古いか)
生徒も冗談めかして言っていたのだと思うけれど、私が入れば受験で心強いと思ってくれたのだろう。
しかしこれは嬉しい反面、生徒に言わせてはいけない言葉でもある。受験は最終的には一人で乗り越えなくてはいけない。だから、その時までに自分で解決できるようになっていなくてはいけないのだ。こんなことを言われて悦に入っているようじゃあまだまだだ。塾講師は最終的に
「先生なんていらない」
と言われなくてはいけないのだ。