子供の「やる気」に関して思うこと。
まず、「ウチの子、やる気が全然なくて」と思っておられる親御さんに知っておいてほしいのだが、
「やる気を出しなさい」
と言ってもやる気なんて1ミリも出ない。ましてや、やる気のないの
を叱ったりしても逆効果なだけである。勉強の場合、叱ったりすると「勉強は『叱られる』もの」という意識の植え付けにしかならない。やる気を出させたいのに、逆にやる気を奪っていることになっている。
やる気を「出せ」と言われて出せるのは義務感が伴っている場合だ。つまりそれができるのは大人である。だからやる気のなくなってしまった子供のやる気は、それを出せるようになるまでじっくり誘導していかなくてはならない。原因を取り除いたり、時間と根気のいる作業なのである。
「やる気を出しなさい」と言うのは、その回復の芽を摘んでしまうことになるんじゃないか。