指導のレベルアップを目指す

現在受験生の冬期講習を行っている。

 

紆余曲折あって今行っている講習の授業形式になったのだけれど、心にあるのは自分が中学の時に通っていた塾の先生の英語授業だ。

 

先生の授業は一瞬も気が抜けなかった。板書を書く速さも超速い。それを写しきるために筆記体を覚えた。そうじゃないと追いつけなかった。また、指されてすぐに答えられないと大変だった。つねに気を張っていて、短距離走のスタート前のように構えている。指された瞬間に答える。授業が終わり、先生が教室を出ていくと、みんなの空気がボワッと緩むのが本当に見えた。クラスに5人だったので、指される頻度も多かったのだ。

 

この、「指される頻度の多さ」を今なんとか真似できないかと思って試行錯誤している。これがものすごく効果的だった気がするのだ。もちろん厳しさの面で真似しちゃうとコンプラ的にゴニョゴニョなこともあるのでできないこともあるのだが、指す回数を増やす努力をしている。

 

そしてやってみて気づいたのだが、「超キツイ」。聞くことを常に考えながら説明をし続ける。生徒が答えられなかったらその説明も加えていく。説明量が増える。しかしそれもダレないように工夫しなくてはならない。生徒を休ませず動かすことをそこでまた考える…。無限ループだ。単純に用意しておいた説明をしているときは、ある意味脳が「休んでいる」のだということに気付いた。今年の冬期講習は、授業が終わった時に過去一番ヘロヘロになっている。自分の師はこれをやっておられたのかと改めて驚いている。

 

しかしその分生徒も忙しい。脳に結構負荷がかけられているんじゃないかな。短い時間で効果を出すには良いやり方な気がしている。