計画性が無いと、直近のことを「こなす」だけになりがちだ。
勉強している生徒たちを見ていて思うのだが、テスト直前になって慌て出す生徒。そういう子はその直近のテストだけしか見ていない傾向がある。なぜそうするのか背景まで考えが及ぶことがなく「『テスト出るって言われたから』教えてください」と質問にきたりする。これじゃあ教えても身に付くことはまずない。
我が子が勉強しないから「なんとかしてください」とおっしゃる保護者の方も、同じ近視眼的な見方になってしまっているなと感じる。なぜそうなってしまったのか、原因を究明しようとせずに対処療法的なものを求められている。だから面談で「これは時間がかかりますよ」と言うとすぐに塾を辞められる。残念だが、きっとカンフル剤的な処置をしてもらえる塾を求めていらっしゃるのだなと思う。
今日生徒が再テストを期限日の時間ギリギリに申し込んできた。私はそのことを指摘して注意を促した。再テスト分は合格したが、案の定本日予定分のテストは不合格。準備が後手に回るとこうなるのだ。どうかここから学んでいってほしいなと思う。すぐ簡単には手に入らないからこそ、勉強ができるというのはひとつの称号なのだ。