学校の受験案内などを見ていると、「合格のめやす」なるものがある。受験を控えた生徒やその保護者の方は、それを見て志望校を決めていくことになる。
しかし、こういうところにある「合格80%」って実際にはどのくらいなのかと思われる方もいるんじゃないだろうか。
「80%ならば、『5回受験したら4回は受かる』ってことね」
ということだろうけれど、入試は当然1発勝負。5回も受験できない。なので北辰テストを行っている北辰図書の集めているデータをもとに近隣の高校入試の結果はどうだったのか、少し書いてみたい。
以下
【高校名】某受験案内にある合格80%の目安
合格80%偏差値帯の合格者数(左)/不合格者数(右)
※偏差値は中3で受験した北辰テストの平均
※合格・不合格者は2023年度入試のものを掲載した
【越谷北高校(普通科)】合格80%偏差値…62~64
偏差値62…32/11
偏差値63…55/9
偏差値64…64/1
【越ヶ谷高校】合格80%偏差値…59~61
偏差値59…34/21
偏差値60…46/14
偏差値61…46/18
【越谷南高校(普通科)】合格80%偏差値…55~57
偏差値55…26/17
偏差値56…34/16
偏差値57…39/18
どうだろうか。かなりリアルに見えるのではないだろうか。もちろんこの偏差値帯よりも上の生徒や下の生徒も受験していて、上に上がるほど合格の割合が高くなり、下回るほど不合格の割合が高まる。この合格・不合格の分かれ目は、中1~中3の2学期までの通知表の成績と、入試の当日点によるものだ。合格80%圏内といっても、全く安心することはできない。入試本番まで力を蓄え続けることが大切なのだ。