生徒と読んだ文章読解の文に、東洋と西洋の教育と姿勢についての話があった。(「日本人は何を考えてきたのか」齋藤孝著)
東洋では、「体を整えることによって精神を整える」とういう伝統があるため、身体と言葉と精神が一体化した教育が行われてきた。よって教育を受けるときの姿勢も重視される。
一方西洋では、古代ギリシャ人のように寝っ転がったりお風呂に入ったりしながら議論していたことからも、知的に高度であることと姿勢を整えて礼儀正しくすることは直結していない。
確かになぁ。では現代の学校や塾での授業風景はどうあるべきなんだろうね。ちなみに私が中学生の時に通っていた塾では、講義中にちらっとよそ見でもするものなら、
「おいテメェー!どこ見てんだよオラァー!」
と、ヤンキーバリバリ語でその姿勢をどやされたものだ。(ん?これ東洋西洋どっちだ??)もちろん頬杖なんて絶対にNGだ。
ある程度は厳しかったけれど、東洋的学習姿勢の効果も確かに実感していた。問題を解くときやノートを書くときって、姿勢の正しいほうが絶対に速いんだよね。首を動かさずに目だけで問題文を追えるしミスも減る。腰痛にもならない。先生の話を聞くときも鉛筆を持たず手を膝の上に置いて先生の目を見て聞くことで、余計なものに気を取られないから話が入ってきやすく身に付きやすい。
やっぱり勉強という型を教えるには姿勢も正したほうがいい効果は生まれるのかも知れない。そうした型が身に付いた上で知的生産をしていくには、西洋のようなリラックスも必要なのだろうね。