乗法公式の学習

中3は式の展開を進めている。

 

ここで乗法公式を習うことになるのだが、これを軽んじてしまうとこの後酷い目に遭う。授業で小テストを行う時に生徒たちに伝える

 

「乗法公式を使う問題は『分配法則』で解いたらバツにするからね」

 

すると、急に顔色がサッと青ざめる子が出てくる。公式を身に付けずにテストに臨もうとしていたのだろう。ここの解説では、乗法公式をしっかり教えている。「楽をしよう」という態度で臨むとこうなる。

 

式がきちんと展開できれば答えに辿り着くことができるので、確かに乗法公式は一見「不要」に思えるかも知れない。しかしこの後因数分解を学ぶと乗法公式が身に付いていないと解けない問題も出てくるのだ。乗法公式は「計算を3秒早くするだけの公式」ではないのだよ。

 

後で必要に迫られる頃には、更に身に付けなくてはいけないことが出てくる。そこでやろうとすると苦労するので、今のうちに完璧にしておいたほうがいい。後悔先に立たず、乗法公式「あとで」じゃ間に合わず。