塾に来て自習室で座席に座っているだけならば、それは勉強をしているとは言わない。全く無益な時間だ。どうせ無駄な時間を過ごすのだったら、早く帰ってスマホでもいじっているほうがまだマシだろう。少なくとも本人の娯楽にはなっているのだから。
勉強はイスに座って机に向かうことではない。何かひとつでも新しいことを身に付けることだ。単語や漢字を覚えるでも、問題集に取り組んで問題が解けるでもいい。勉強に関する何かが少しでも前進すれば、それは立派な勉強だ。
だからポーズだけの勉強には全く興味がない。どれだけ塾に来ていても小テストに合格しなければ再テストを申し付けるし「もっと勉強をしなさい」という。きっと生徒からすると「??」だろう。自分ではやっている気にはなっているだろうから。
会社員時代によく「意味のない会議」という言葉を聞いた。会議をしているだけで、具体的なことは何も進んでいない。会議をすること自体が目的になってしまっている状態のことを指すのだろう。それと同じで、「意味のない自習」も存在する。上記のように、ただいるだけなのがそれだ。時間をつかうのなら、ちゃんと効果を出さなくてはいけない。