「僕のお兄ちゃんは筑波大に通ってる」
みたいな子が昔いた。「だからスゴイんだぞ」と。ちょっと周りを見下すような態度を取ることもあった。
うん、確かにお兄ちゃんはすごいねぇ。んで、「僕」はどうなの?
その子自身はお世辞にも勉強ができるほうでは無かった。出された宿題もやってこない。身内やお友達を自慢する子がたまにいる。「おじいちゃんが学習院」「友達がお茶の水を受験する」みたいな。これもひとつの「ブランド志向」なのだと思う。身に着けることで自分もスゴくなれた気になれるやつ。
実際のブランド品ならば、そのもの自体の質の良さもあるだろうし、それを買うことのできる経済的余裕はある意味ステータスになるのかも知れない。でも、身内が高学歴というのは自分のステータスじゃ全くない。自分自身は中身空っぽのまんまなんだよね。だから自分に自信が持てなくてそういう自慢をしてしまうのかも知れない。
自分の中に何もないと、近くの何か、「大きな価値のありそうなもの」に縋ってしまう。学歴もそうだし、国家とか、ね。国籍とかで差別をしてしまうような子にはなってほしくない。やはり勉強って大事だよね。
上記の子は受験期になって勉強を逃げ回り、希望する高校へは行けなかった。