順を追って

小4の算数には「整理して表に表す」の問題がある。いくつかの図形が散らばって配置されていて、形ごとに数を数えて表を作るみたいな。

 

そのときに「『正』の字」を使って数え、そのあと算用数字で表す。しかし、生徒の解いている様子を見たら、正の字と算用数字の記入を同時にやっちゃっていた。頭の中でかぞえた数を覚えておいて、正の字に直してる。頭の中に数を置いておけるだけの力があるのはいいことなんだけれど、これだとまず正の字で表して算用数字に直す意味がないね。なので

 

「図形は先生が見つけるから正の字を書いてみてくれる?」

 

として役割分担をし、数える時に正の字を使うことを教えた。

 

手順を省略したり、同時に行おうとしたりするのは間違いのもと。計算問題などで途中式を端折って間違えるなんてまさにそれだね。階段を上るとき、一段飛ばしで登れそうでも登ったところでバランスを崩してしまうようなもの。まずは一段一段踏みながら登ってみて、重心がブレなくなってから1段飛ばしにチャレンジしていくべきだ。

 

急がば回れ。正確に手順を踏めることがスピードにつながっていく。