質問に行くこと➁

 

先の記事で、「先生に質問に行ける子は全体の5%くらいかも」という内容を書いた。

 

では、なぜそんなに少ないのか。まず、疑問が浮かんだその瞬間に質問の為に席を立つには、並外れて強い行動力が必要だからだ。多くの子が、何か不明なことにぶつかっても「ま、いっか」とか「あとで聞こう」と後回しにしているうちにその疑問自体を忘れてしまう。そこをすぐに席を立って職員室や、教卓にいる先生の元まて行けるというのはある意味才能だと思う。

 

「なんで質問しないのよ?質問なんて簡単でしょ、分からないことを聞きに行けばいいだけなんだから」

 

と保護者の方はおっしゃるかも知れない。確かにそうなんだけど、そのちょっとした疑問点やできなかった1問を質問に行ってまで理解したいという強い動機を持ち合わせている子はそれほど多くない。その証拠に、同じ子でも受験学年になると質問にくる割合は高くなる。行動は考え方から生まれ、考え方は状況によって変わる。