また、大人と子供の考える「質問に行く」は重要度が違う。
大人の「質問に行く」は、職場などで分からないことがあったときに先輩や上司に尋ねるようなものだろうけれど、子供の場合はもっとずっと優先度の低いものだ。
大人の場合、分からないものをそのままにしておくと自分のミスで責任問題に発展することもあるけれど、子供の場合はそこまでではない。(と、感じている子が多いと思う)だから質問に行くのは「あとまわし」になる。
だから大人の基準で「なんで質問しないの!」と親に詰め寄られるうちに
「怒られそうで質問がしにくい」
とか
「先生が忙しそうで質問がしにくい」
みたいな他責思考の言い逃れを子供はし出す。そうすると親も子供のせいにできなくなるので何も言えなくなってしまう。責任をなすりつけられてコッチもまいっちんぐの、誰も得しないパターンになるのよ。
だから保護者の方は、お子さんに「質問に行きなさい」と言う時、
「そもそも子供にとって質問するのはハードルが高くておまけに優先度の低い作業なんだ」
ということを念頭に置いておいていただきたい。