質問に行くこと➃

 

とはいえ、質問をする子が伸びるのも事実。過去に見てきたどの子も質問の頻度に比例して学力が伸びている。「質問をする」というのが強力なスキルなのは明らかなんだよね。

 

なので授業内では質問はあるかどうかはこまめに確認する。自分で考える余地を与えて、疑問点を出す練習だ。高校生くらいになると、質問の部分に付箋を貼って授業を受けてくれたりしているので、一定の効果はあると思う。中学生はまだそこまでじゃないけれど、まずは

 

「分からないことを聞くのは恥ずかしいことじゃない」

 

と知ってもらうことからだよね。

 

ただし、こちらから「お迎え」に行き過ぎてしまうと、「聞かれないと質問できない子」になってしまうので良くない。質問はあくまで能動的な行為でなくてはならない。それが伸びる質問の仕方だ。

 

質問できる・できないってのはそれまでに育ってきた環境がかなり大きな影響を及ぼしていると感じる。塾に通い出したからっていきなりできるようになるものではない。だから

 

「なんでしないの?質問しなさいよ」

 

と、言葉だけで片づけるのではなく、質問できる子にしていくための具体的な指導ってのが必要なんだと思う。