このプリントは「やってください」

だいたい人は「自分の都合のいい方」に解釈すると思う。

 

例えば、

 

「このプリント、『やってもやらなくてもいいよ』」

 

と言ってプリントを生徒に渡すと、よっぽどやる気のある生徒しかやることはない。だいたいの子にとっては「やらなくていいよ」なんだよね。やる気のある子をあぶりだすのにはいいのかも知れないけれど、全員にやらせたいのならばこんな言い方ではダメだろう。

 

生徒だけでなく、保護者の方にもある。昔、ある保護者の方から

 

「小学校の先生に、面談で『提出物を出していない』って言われたんですけど!」

 

と、かなりお怒りのご様子で話しをされたことがある。きっと

 

「塾に通わせれば学校の提出物の管理もしてくれる」

 

と思われていたのだろう。私は入塾時もその後の面談でもそのようなことは一度も話したことは無い。そもそも塾の人間が「学校の提出物の管理」ってどのようにやればいいのだろう。

 

ただこれは、言われた側の意見であって塾としては説明責任もある。十分に説明し切れていなかったと言えば確かにそうなんだろう。都合のいいほうの解釈が残らないようにきちんと伝えていかないとね。