本は読んで聞かせるもの

「読書」のハードルについて思う。「結構高いんじゃないのかな」って。

 

「ウチの子、言っても全然本を読まないんです」

 

こう話される保護者の方は多い。もちろん読解力をつけるには読書はいい方法だし、本を読む子は国語だけじゃなくて全体的に学力が高くなる傾向にあると感じる。

 

でも、「本を読みなさい」で本を読むようになった子って見たことないんだよねえ。子供からしてみても「なんで?」ってなもんだと思う。小さいころから自分が読書をしている姿を見せ、「本って楽しいよ」ってことを伝えないとまずやらないよね。

 

子供にとっての「本を読みなさい」を大人に置き換えるとなんだろう。

 

「ショパンを弾きなさい」

 

とかかな?

 

「ほら、幻想即興曲でも革命のエチュードでもなんでもいいから、アナタの興味のあるものからでいいから」って言われてもねえ。ショパンなんて知らんし、そもそもピアノとかできんし、YOASOBIのほうがいいし、みたいな感じになるよね。

 

だからショパンを弾く前にそれを聴いてみることから始めるべきだし、実際に弾くとしてもまずは「ねこふんじゃった」からだよね。「読書しなさい」と言わなきゃならなくなる前に、児童書の読み聞かせをしてあげることからかな。