今日も教室を開けて間もなく、受験生たちが自習の為にやってきた。
座席に荷物を置くなり、すぐに私の元にやってきて
「英語の教科書のテストを…」
「社会の用語集のテストをお願いします」
と、それぞれ希望のテストを申し込んでくる。土曜の前半は私も時間があるので生徒もこのタイミングを狙ってくる。先ほどまで相手をしていた。
再テストは塾のルールなので受けにくるのは当然だが、社会や理科のテストなどは私がやらせていることではない。どうすれば学力を伸ばせるかと自ら考えてのことなのだろう。これぞ自学力。もちろん受験が近いというプレッシャーのもとでの振る舞いに過ぎないけれど、自分で考えて行動できる子はどんな道に進んだとしてもきっと大丈夫。
勉強を教えるのではなく、勉強の仕方を教える。一見遠回りだが、これができるようになると一人になってもずっと遠くまで歩いていける力になる。