中3第4回北辰テストの結果が出た。これを踏まえて夏期講習の最後の振り返りをしておきたい。
今回の北辰テストで初参加の生徒も多かったので塾内偏差値の変動はアテにならないが、個人で見ていくと継続的に受けている生徒で伸びたのが半分、現状維持が半分というところ。明確に下がった生徒はいなかったが、大きく伸びた生徒もいなかった。
毎年そうだが、科目ごとに見ると伸びた生徒は理社の成績の変化が大きい。今年はだいたい偏差値が5ポイント前後、最大で11ポイント伸びている。今まで暗記をしっかりやってこなかったというのが理由だろう。理社の学習自体もあまり触れていなかったのかも知れない。
他には国語の成績が伸びている生徒が多い。夏休みの課題に毎日読解問題を入れていたこと、漢字テストを行っていたこと、そして即効性の高い古文と作文の指導があったことが原因と考えられる。
数学や英語(と国語)は即効性がが低いので結果は人それぞれ、全体的なトレンドはつかみにくい。英語が伸びた生徒もいればやや下がった生徒もいる。特に数学は凡庸な結果に終わってしまった。強いて言うならば数学の大問1の問題4つ目までは塾生の正答率100%で通過できたことは明るい。基礎固めができたので、秋以降の伸びに期待したい。
総括すると当たり前の結論になってしまうが、毎回の授業、課題、そしてテスト道場にしっかり取り組んでいた生徒は成績が上がっている。課題をやり切っていない、テストに合格していない、自習せずに帰っていた生徒は伸びていない。対照実験のようになってしまって嫌だが、夏期講習に一定の効果は見られる結果となった。
受験生たちはここからがプレッシャーも大きくなり本当の戦いになっていく。指導はもう少し続くが、受験勉強はまだまだここからだ。夏に振るわなかった生徒はもう一度自分の進路についてよく考えてて行動に移すこと、伸びた生徒も手を抜くとこのあと下がっていくので気を抜かないようにいくことを期待したい。