同じ科目ばかり勉強してしまう子がいる。特に「数学」と「社会(歴史)」にその傾向が強い。
おそらく数学は問題が解けたときの快感を求めて、社会は答えを知っている安心感を求めてそればかりになるのではないだろうか。どちらにせよそれでも勉強した気になれるのでこの現象が発生する。それ以外の科目ではあまり見られないのが興味深い。科目ごとの解答する労力も影響しているかも知れない。
それで今まで勉強して来なかった子がそうなるのはまだいい。ゼロがイチになったことは喜ばしい。しかし受験生だと話が変わる。得意科目ばかり勉強してしまう受験生はまだまだ勉強と向き合えていない。受験は複数科目の総合力勝負になる。足を引っ張る科目があるとかなりキツイ。得意科目ばかりやってお茶を濁している場合ではないのだ。
受験生で苦手科目から目を背け、好きな科目ばかりやっている子は冬くらいになって(時には年明けになって)足を引っ張っている科目をどうにかしようともがきだす。しかしそれではもう遅いのだよ。早目に自分の「逃げてしまっている心」に気付かなくてはならない。