一定のペースで進めるか

本日で中学生の2学期中間テストが終わった。塾生の出来はどうだったろうか。

 

テストは終わったが生徒の勉強は終わらない。本日も教室を開けるなり受験生が勉強に来て頑張っている。常に一定のペースで勉強が続けられる生徒は伸びる。そういう子はテストの前後で行動が変わるなんてことはない。

 

昔働いていた塾ではテスト前に授業の「前倒し」というものがよく行われた。テスト当日夜や翌日の授業をテスト日の前に移動させて行うのだ。保護者の方から申し出てくることもあれば、塾の方から提案してしまうこともあった。

 

それでその効果はというと、まあ全く意味は無かった。結局テスト前って授業をやることよりも生徒本人の勉強のほうが大切だからね。意味があるとすれば、保護者に対する手厚い指導の「ポーズ」が取れるってことくらいか。生徒の勉強時間を奪っておいて何が手厚いなんだかと今では思うが、勉強のことをあまり知らない親御さんには喜ばれた。

 

今は授業の前倒しはしない。そんなもので上下しちゃうテストの点数って実力なの?って思うからだ。せいぜいテスト直前の授業ではテスト科目の勉強に付き合ってあげるくらい。過去に成績上位だった生徒たちはテスト前日の授業でも休むことなく普通に受けにきている。そしてテスト範囲外のことであってもきちんとやり遂げるし、こちらが何かテストのことで手伝ってあげようとしても「大丈夫です」と断ってくる。

 

つくづく、一定のペースで勉強できていることの強さを思い知らされる。