子供が国語できないのは大人のせいだよ

「せんせートイレ」

「先生はトイレじゃありません」

 

昔こんなネタがあった。生徒が言葉足らずで起こるやり取り。なんとなくこれ小学生のイメージだったのだけど、今は中学生や高校生でも普通に起こる。全く笑えない。

 

単語のみによる会話は言語能力の成長を阻害する。学校の定期テストで平均点前後くらいから「文章で話す」ことのできない子が増える。再テストの申し込みをする時も

 

「先生平行と合同の3番」

 

とやって来る。先生は平行と合同の3番じゃありません。

 

こういう生徒は国語の記述問題が解けない。「なぜですか」と問われているのに「~こと」と答えたり、「何ですか」と問われても「~している」と答えたりする。言葉のやり取りができていない。普段単語で会話をしていることの弊害はこういう所に出る。

 

周りの大人が「察して」会話を成立させていてはダメだ。きちんと何がどうなのか、本人の口で説明させることが国語力アップにつながる。